アストンマーティン・ホンダの苦悩と復調の兆し
スプリント予選でアロンソがSQ1を突破するという小さな前進を見せたものの、本戦予選ではQ1敗退と厳しい現実が続いた。アロンソ自身は「今のパフォーマンスでは将来を決められない」と苦悩を吐露しつつも、44歳にしてレーサーとしての衰えは感じないと強調。ホンダ側もパワーユニットの方向性に兆しを掴みつつあると述べ、雨予報の決勝に向け設定を最適化するなど、底打ちへの期待と不安が交錯した。
2026年5月18日〜2026年5月24日 (79記事を分析)
メルセデスが圧倒的速さでカナダGPを制圧し、ラッセルvsアントネッリの内部抗争が激化。アストンマーティン・ホンダは苦境の中に復調の兆しを見せた一週間となった。
メルセデス(ラッセル&アントネッリ)
ラッセルがスプリント予選・本戦予選ともにアントネッリをわずか0.068秒差で制し3年連続ポールを獲得、スプリントでも完勝するなどメルセデスの圧倒的優位が際立った。一方でアントネッリが無線で「汚いよ」と怒りをあらわにする一幕もあり、チームはチームメイト交戦規定の明確化に追われた。ウルフ代表はアントネッリの激情を理解しつつも介入し、チーム内の緊張感は高まる一方で、その激しい競争がメルセデス勢の強さを象徴していた。
スプリント予選でアロンソがSQ1を突破するという小さな前進を見せたものの、本戦予選ではQ1敗退と厳しい現実が続いた。アロンソ自身は「今のパフォーマンスでは将来を決められない」と苦悩を吐露しつつも、44歳にしてレーサーとしての衰えは感じないと強調。ホンダ側もパワーユニットの方向性に兆しを掴みつつあると述べ、雨予報の決勝に向け設定を最適化するなど、底打ちへの期待と不安が交錯した。
フェルスタッペンが「この状態が続くなら精神的に耐えられない」とF1引退すら示唆する発言をして波紋を呼んだ。カナダでも「ペダルから足が浮いていた」と思い通りのドライビングができない状況を認め、チームに対してはあえて「好きにやらせて、うまくいかないと分からせる必要がある」と教育的セットアップを容認する姿勢を見せた。また父ヨスとメルセデス幹部との接触が報じられたが、レッドブル代表は移籍話との関連を否定した。
オワードやハントJr.らが「今のF1には魅力を感じない、AIに支配されているよう」と現代F1を痛烈批判し、アロンソも「2014年以降、純粋なレースは10年以上失われている」と同調するなど、現役ドライバーや関係者から異議が相次いだ。さらにF1は2027年のパワーユニット規則変更に向けレース短縮も検討していることが浮上し、マルコ博士もライブタイミングを見るのをやめるほど新規則の複雑化に不満を示した。サインツはF1とFIAに断固たる姿勢で正しい規則作りを求めるよう訴えた。
ホーナーが中国BYDとタッグでF1復帰・アルピーヌ株式取得に絡む憶測が浮上し、FIA会長も複数チーム所有問題に懸念を示すなど、アルピーヌをめぐる株式駆け引きが水面下で激化している。また角田裕毅がオコンのシート喪失に伴うハース後任候補として名前が挙がり、ホンダの通期最終赤字も報じられたが、HRCはF1継続に影響なしと明言。ホンダ育成の加藤大翔がF3テストで総合トップを記録し、次世代の日本人F1ドライバー候補として注目を集めた。
雨の決勝となったカナダGPの結果次第でメルセデスの連勝がさらに加速するか注目が集まり、ウェットコンディションでアストンマーティン・ホンダやフェラーリが巻き返せるかが焦点となる。フェルスタッペンの精神的危機とレッドブルの立て直しも引き続き最大の関心事となりそうだ。