ホンダF1の苦戦継続と経営陣交代
前戦マレーシアでの8位入賞から一転、シンガポールではアロンソが16位、ストロールがリタイアと厳しい結果に終わった。折原CEは「現時点での相対的な競争力を示す結果」と率直に認め、課題の多さを露呈。さらに渡辺康治社長の退任とHRC新体制への移行も発表され、復帰初年度の苦闘が組織面にも波及している。
2026年10月5日〜2026年10月11日 (153記事を分析)
マックス・フェルスタッペンが「鬼門」シンガポールを制圧し2連勝で王座争いに本格参戦、一方でホンダ勢とメルセデスは深刻な苦境に直面した一週間だった。
マックス・フェルスタッペンのシンガポールGP初制覇と連勝街道
フェルスタッペンはキャリア初のシンガポールポールを獲得すると、雨のスプリントも制し、決勝では全周リードで初優勝を達成。250戦目での通算73勝目という節目に加え、2連勝でランキング4位に浮上し、2位ラッセルとの差を急速に縮めた。かつての「鬼門」を攻略したことで、終盤戦における王座争いの構図が一気に塗り変わりつつある。
前戦マレーシアでの8位入賞から一転、シンガポールではアロンソが16位、ストロールがリタイアと厳しい結果に終わった。折原CEは「現時点での相対的な競争力を示す結果」と率直に認め、課題の多さを露呈。さらに渡辺康治社長の退任とHRC新体制への移行も発表され、復帰初年度の苦闘が組織面にも波及している。
ラッセルは前戦のPU破損でグリッド最後尾スタートとなり、あえて旧仕様マシンを選択。結果的に新仕様のアントネッリより速いタイムを記録し、大型アップデートの効果に疑問符がついた。加えてスプリントでは首位から1周目クラッシュという「悪夢」も重なり、チームは比較検証による原因究明を迫られている。
スプリント予選では一部車両のみオーバーテイクシステムが作動しないソフトウェアトラブルが発生し、FIA幹部が「最悪の事態」と謝罪。また計時データの不整合によりヒュルケンベルグの妨害が認定されながらペナルティが回避される異例の裁定も物議を醸した。さらにスプリント終盤ではマクラーレンのノリスとピアストリが接触する同士討ちが発生し、ステラ代表が激怒するなど混乱の多い週末となった。
レッドブルの次世代ドライバー、ランビアーゼのマクラーレン移籍時期が前倒しされる可能性が浮上し、ブラウンCEOが2027年途中での加入に期待を示した。また2030年のF1パワーユニット規則を巡り、V8復活とツインターボ案が検討されているとの報道があり、電動出力縮小と軽量化が焦点になりつつある。ルワンダでの2030年F1開催構想も南アフリカのスポーツ相が祝福するなど、アフリカ大陸復帰への動きが静かに進行している。
フェルスタッペンの勢いが続くか、またホンダとメルセデスが次戦までに課題を解決できるかが焦点となる。FIAは次戦で暫定措置を講じたソフトウェア問題について、アメリカGPでの恒久的なアップデート投入を予告しており、その動向にも注目が集まる。